【お子さんの「食べてくれない」には、理由がある!】
前回はお子さんの「偏食」や「きらい」の発生のひとつに、舌の上の「味を感じるセンサー」の発生が関係していること、そして好きになるきっかけづくりとして、まわりの人たちの働きかけ(おいしいを表現し、お子さんと共有すること)が重要であるとお伝えしました。
今回は、お子さんがごはんを食べてくれないときの原因やきっかけの一例をご紹介します。
昨日は食べてくれていたのものを、今日になったらぱったりと食べてくれなくなってしまったり……と、食べてくれるものが日々コロコロと変わり、頭を悩ませている親御さんも多いのでは?しかしそんなとき、親御さんが「ちゃんと食べて!」とイライラを見せてしまうと、余計食べなくなってしまうことも多いです。お子さんがなかなか食べてくれないとき、その子の食べたくない理由は何かな?と考えて、その子にあった対処法を探してみると良いかもしれません。
【食べてくれないときの原因やきっかけ&解決策の一例】
① 食感・舌触りが気に入らない
→形態を変えてあげる(固形からペースト状にする、など)。
② 水分が持っていかれて飲み込みづらい
→餡を絡めて水分を足してあげる。
③ 噛みきれずたべにくい
→細かく切ってあげる。お子様のお口のつくりは大人と比べて未発達なので、
食べにくそうな部位は与えない。
④ 細かく切ると食べるが、色や匂いに気づいてしまうと食べてくれない。
→細かく切って視覚を誤魔化して食べさせるのでは、根本的には解決しないのでおすすめしません。なかには騙されたと思ってしまう子も!
「食べたい」気持ちを引き出す手助け(きっかけづくり)をしていくことが大切です。
例:一緒に食材を選んでもらって調理を手伝ってもらうなど
⑤ 食卓の雰囲気が良くない(楽しくない)
→食卓でのコミュニケーションをたくさんとり、明るい食卓にする
⑥ 一緒に食べている大人が怒った顔をしていた
→親御さんはお子さんが食べてくれなくても怒ったりせず、
「今回は食べてくれなかったけど、次に期待しよう!」とあまり気にせずに
気持ちを切り替えるようにする!
⑦ たまたま食べたときに体調が良くなかった
→その時に食べていたものを食べたいと思えるようになるまでは結構時間がかかります。
ゆっくり時間をかけて、その子が食べたくなるまで気長に待ちましょう!
コロナ禍で免疫を落とさないために、丁寧なお口のケア&バランスの良い食生活を!
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